昭和女子大学_現代教育研究所_EduMate_Vol1
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「キャリア教育」というと将来の職業や学部を選ぶものと狭くとらえられがちです。でも、私は今、こう考えるのです。「キャリア教育はいかに生きるか、人生を展望する時間」だと。「いま」「ここ」「わたし」の時間が将来につながることに気づくこと、ここからキャリア教育は始まるのだと。こんな風に考えるようになった私の話、どうぞ、聞いてください。めてあのれ音は楽、の小時学間校、5音年楽の4専科月北、は村じフサエ先生はこうおっしゃいました。「さあ、みなさん、今からすこし目をつぶり、じっと耳をすませてください。」「チリン」私の耳に聞こえたのは教室隅っこの風鈴の音。風が息をするように、風鈴がなる、「チリチリ」「チリーーーン」時々二つの音が一緒に聞こえる。風がふっと止まる。「さあ、みなさん、目をあけて。何が聞こえました?」みんなは答えます。「鳥の声」「木の葉の音」「動物の鳴き声」私が「風の音、風の呼吸」と答えると先生は「風の音・呼吸?もう少し詳しく教えて」と。「はい、教室を通りぬける風が、ゆったりだったり急いだり、呼吸するみたいに私の耳に入って、耳のぐるぐるにそって入ると、耳の中で、また、新しい音が聞こえました。」「風の音を、あなたは、からだ全体で聞いたのですね」五感を澄まし、世界に耳を傾ける、私の「センス・オブ・ワンダー」への冒険は、あの「音楽室」から始まったのです。この「音楽室」を思い出したのは、教師になって20年、荒れる農業高校、「国語表現」の時間でした。「考えること」「書くこと」大嫌いと豪語す   ◇ ◇ 進路指導の最前線教室、そこは、あなたの未来が始まる場所~いま、ここ、わたし~14

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