昭和女子大学_現代教育研究所_EduMate_Vol1
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そこに至るまでの過程も大変重視されています。「たとえ結論が間違っていても、『なぜ間違ったのか』という点に触れることではじめて過程を終える」という考えによるもので、結論を急ぐのではなく、様々な視点から見直し、整理することで、粘り強い思考力を培っています。任との面談で行われることなども、過程を大切にすることと一致していると思います。どちらも自分自身でよく考えることが求められるからです。んじられており、学校行事等は生徒会が主体となって行われます。もちろん先生方の陰ながらのフォローがあってのことですが、生徒たち自身で、行事運営に対して問題提起から問題解決までを行ないます。お互いにぶつかりあい、涙しながらも、何が問題なのか、どうしたら解決するのかを模索することは、かけがえのない経験になるはずです。ただくのが一番だと思います。まさに魂を燃やすような生徒たちの姿に、きっと心が震えます。は無く、「自主規制」というかたちをとっています。生徒は先生に言われた通りに校則を守るのではなく、自らの意思で風紀を守っています。自分でよく考え、納得しないと我慢ならない気質は、こうした体制から育てられているのかもしれません。生徒指導においては、結果を大切にしつつも、入学時に行われる口頭試問や、成績通知が担学校生活においては、生徒の自主性が非常に重とにかく桐朋女子を知るには、体育祭をご覧いまた、いわゆる「校則」として定められたもの不思議なことに、桐朋生にとっては何色の卒業生であるかが最重要らしく、お互いが桐朋生と分かった瞬間に「何色?」と確認し合います。「例えば自分と同じ学年色の先輩、後輩に対して、同じ学年色だというだけで共通感覚を持ったりもします」と千葉先生。そして卒業生がしばしば口にするのは「桐朋生には『ニオイ』がある」ということ。それを言葉にするのはとても難しいのですが、『あれ、この人もしかして?』と思うと桐朋生だったり、『○○さんと似てるね』と言われたりすると、実は同じ学年色の先輩だったりします。その「ニオイ」はあくまで感覚的なものですが、強いて言えば、桐朋生はみんな「まっすぐ」だと思います。まっすぐ斜めになっている場合があることも否定はしませんが、みんな自分に正直で、そして他人に対して真摯です。そして自分の「好き」に嘘をつきません。自分が良いと思ったら誰が何と言おうと良いし、自分が悪いと思ったら悪いと判断します。自分がどう思うのか、自分はどうしたいのかをいつでも考えます。ただ、周りの意見を聞くことも知っていますから、柔軟に軌道修正しつつ、進む道を選んでいます。その姿勢が、卒業生に共通しているのではないでしょうか。それらが桐朋生の「ニオイ」なのかは分かりませんが、なんにせよ、その人となりに明らかに表れるほど、卒業生たちには桐朋教育が根ざしていると言えます。過程(プロセス)を重視する桐朋生には「ニオイ」があるPoint19口頭試問では、準備として当日に授業等があり、課題に取り組んでから試問を受けます。この課題は経験や知識を問うものではなく、その場でよく考えれば分かるものです。内容を理解できているか、きちんと課題に取り組んでいるかが見られています。 全員が同じスタートラインに立つところから始まるので、特別な対策ができるものではありませんが、一つだけ言えることは、上手に話せることが重要ではないということです。間違えたとしても、なぜそう思ったのかをきちんと伝えることが大切です。 ちなみに、嘘かホントかは分かりませんが、試験監督の先生を笑わせると合格するとかしないとか。実際、私も珍解答で先生を苦笑いさせてしまいました。桐朋女子には通知表がありません。それは、生江義男先生(第6代校長)の「人間の評価はそう簡単に数値化できるものではない」というお考えが根底にあるのですが、それは評価をしないということではありません。当然成績はつけられていて、全ての評価について担当教員からのコメントがありますので、それらをヒントに、どうして自分はその評価だったのかを担任と一緒に振り返ります。 この振り返りの経験が、問題発見から問題解決までの訓練になっていると思います。おそらく卒業生のほとんどに、いつでも「問題点はないか」「どうしたら改善できるのか」を考える習慣がついているはずです。Point中学入試の本丸・口頭試問         通知表がない!?

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