昭和女子大学_現代教育研究所_EduMate_Vol1
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22平成28年3月卒の卒業生の中から、4月から教壇に立たれている先生方に近況報告やメッセージをいただきました。学校法人加藤学園 加藤学園高等学校山本 春花 先生(家庭科) 「自分の武器を作りなさい」ある時、先輩が私に熱く語ってくれました。絶対に誰にも負けないものを身に付け「○○に任せれば大丈夫」と職場で頼りにされる存在になりなさい。そう教えてくれました。 大学在学中、自分なりに真面目に勉強をして「先生」になったつもりでいました。しかし、いざ授業を行うと「生徒にもっと沢山のことを吸収して欲しいけれど、伝える知識も経験も話術もない」と勉強不足を反省する日々。そんな私を見て先輩は「自信を持て」と優しく声を掛けてくれたのでしょう。 昭和女子大学の教職課程は素晴らしいものです。経験豊富でパワフルな先生方による楽しい講義の数々は、教師になった今非常に役立っています。教職課程で学んだことを実践し、お褒東京都 公立中学校大津 千尋 先生(国語科) 大学卒業を数か月後に控え、教壇に立てることが決まった時、中学生からの夢が叶ったことに大きな喜びを感じました。しかし、思う存分喜びに浸ったあとに生じたのは、これまでに感じたことのない不安と恐怖でした。毎日のように頭の中で考えたのは、「本当に社会人として働いていけるのか。」「『先生』として子どもたちに指導ができるのか。」といったことです。念願の教師になることが決まったにも関わらず、教壇に立てることへの喜びよりも、長期にわたって不安に駆られていた自分がそこにいました。 どんなに悩んだとしても、心の準備ができるまで時間が欲しいと願ったとしても、時間は止まってはくれません。社会人になるまでのマイナスの感情が解消されることもなく、気付けば新社会人として4月を迎えていました。実際に働いてみると、あのときの不めの言葉を頂くこともあります。しかし、私には武器がありませんでした。教員として「勝負」できるようになるためには、在学中に大学での勉強+α、何かのスペシャリストになるために得意分野を身に付ける努力が必要でした。 大学生のみなさん、時間があるうちに何でもチャレンジしてみて下さい。興味のあることはとことん突き詰め、これだけは絶対に負けないと胸を張れるものを身に付けて下さい。皆さんが教員として日本全国で活躍できるよう祈っています。安な自分を振り返る間もないほどめまぐるしい1日が過ぎていきます。そんな中、子どもたちが成長していく姿をそばで見守れることに教師ならではのやりがいを感じ、天職と心得て日々仕事に打ちこんでいます。 教員の仕事は、噺家であり役者のようなものだと思っています。教壇に立った私は、普段は自分に自信が持てず引っ込み思案ですが、客( =生徒)を目の前に舞台(=教壇)で話す自分は、まるで別人のように堂々と振る舞えるのです。現実には教師1年目であっても、生徒からしたらベテラン教師も1年目の教師も一人の「先生」に変わりありません。まだわからないことも多く、奮闘する毎日ですが、向上心を持ち続けて昨日の自分より今日の自分に成長を感じられるように日々精進していきたいです。これだけは絶対に負けないと胸を張れるものを身に付けて下さい。教員の仕事は、噺家であり役者のようなものだと思っています。

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