昭和女子大学_現代教育研究所_EduMate_Vol1
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中に今までの成果と課題、課題を踏まえた理科の目標の在り方、理科における「見方・考え方」が示されました。の知的好奇心や探究心をもって、自然に親しみ、目的意識をもった観察・実験を行い、それらを通じて「科学的な見方や考え方」を養うことができるように指導の充実を図ってきたことからPISA調査で科学的リテラシーの平均点が高くなっていることであるとしています。5    ◇ なるものへの興味・関心はあるはず対する関心・意欲や意義・有用性に対する認識が国際的にみても低いこと、小中学校においては「観察・実験の結果などを整理・分析した上で、解釈・考察し、説明すること」などの資質・能力、高等学校においては観察・実験や探究的な活動が十分に取り入れられていないで知識・理解を偏重していることとされています。これについては小中学校においては、子どもが観察・実験の意義や関心・意欲をもたず主体的になっていない状況で観察・実験を受身的にやっていることからではないかと考えます。本来、子どもは未知今までの成果としては子どもたち課題としては、理科を学ぶことにですが、教師はどうしても教科書にあるような結果を求めてしまい、教師が主導してしまうことで興味・関心を子どもが喪失してしまうのではないかと考えます。一方、高等学校は大学受験などのテストで正答させる必要性があること、観察・実験にかなり手間暇がかかること、生徒の興味・関心の個人差が大きいこと、事故への不安、指導する時間不足などから観察・実験を回避することがあるのではないかと考えます。しかし、理科という教科が他の教科にはないものとしての特徴は、観察・実験があることなので、ぜひとも観察・実験を少なくとも教科書にあるもの(そのままでなくてもよいので、創意工夫して)は行ってもらいたいと考えます。課題を踏まえた理科の目標の在り方として、それぞれの学校段階において、理科の学習を通じて身につける資質・能力の全体像を明確化して、資質・能力を育むために必要な学びの過程についての考え方を示すことなどを通じて、理科教育の改善・充実を図っていくことが必要であるとしています。中学校においては「理科の見方・考え方を働かせて、問題を見いだし、見通しをもって課題や仮説を設定し、観察・実験などを行い、根拠に基づく結論を導き出す過程を通して、自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を育成することを目指す」として、その具体的目標を3つ挙げています。一つは「自然の事物・現象に対する概念や原理・法則の基本的な理解と科学的探究についての基本的な理解や観察・実験などの基本的な技能を養う」としています。二つ目は「見通しをもって観察・実験などを行い、科学的に探究したり、科学的な根拠を基に表現したりする力を養う」として、三つ目は「自然を敬い、自然の事物・現象に進んで関わり、科学することの面白さや有用性に気づくとともに、科学的根拠に基づき判断する態度を養う」としています。学校段階ごとで育成を目指す資質・能力について、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力・人間性など」の三つの柱に沿って整理されています。また、「理科の見方・考え方」については、例えば中学校では「自然の事物・現象を、質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科学的な視点で捉え、比較したり、関係づけたりするなどの科学的に探究する方法を用いて考えること」と整理されました。この見方・考え方を働かせながら、知識・技能を習得したり、思考・判断・表現したりしていき、理科の見方・考え方をさらに広げたり深めたりしながら成長させようとしています。理科教育を行う者は、改定の趣旨や次期学習指導要領の内容をよく読んで理解しておくことが大切です。◇岩立 平(昭和女子大学 総合教育センター 非常勤講師)

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